


世界的に注目を集めているチベット文化を総合的に紹介する、わが国初の展覧会です。
ユネスコの世界文化遺産に登録されているポタラ宮や歴代ダライラマの夏の離宮だったノルブリンカなど、チベットを語る上で欠かせない各地の寺院や博物館から、美術・文化の名品が集まりました。出品全123件(173点)のうち、36件が一級文物(日本の国宝に相当)という貴重な作品を通して、チベット文化の精華に触れていただけます。

チベット密教美術の魅力を、今日まで大切に守られてきた仏像・仏画や法具を通して紹介します。迷える大衆を仏の道に引き戻すため恐ろしい顔つきを見せる仏や、女性の仏、慈悲と智慧の合一を示す抱擁する仏など、私たちの知らない魅力あふれる仏たち。日本に伝わった密教とは全く異なる、チベット密教の世界がダイナミックに繰り広げられます。

平均標高4000mを超えるチベット高原では、古くより牧畜と農耕に従事するチベット族が暮らし、厳しい自然の中での生活には信仰と祈りが深く結びついています。こうした密教文化を背景に持つチベット民族が、古代から連綿と培ってきた独特の暮らしの知恵を、漢方や西洋医学と並ぶ伝統をもつチベット医学や装飾品、楽器などを通して紹介します。